塾のタイプを知ろう
勉強の目的に合わせて塾のタイプを選ぼう!
学習塾には、大まかに分けて3つのタイプがあります。進学塾(受験指導をする塾)、総合塾(受験指導に加えて、学校のフォローを行うクラスも開設している塾)、補習塾(学校のフォローを行う塾)です。
一般入試で受験を考えているならば、入試のために綿密にカリキュラムを練っている進学塾や総合塾の進学コースが適しています。
また、推薦入試での進学を考えているならば、学校の定期テスト対策でも柔軟に対応してくれるような総合塾が適しているでしょう。部活動や習い事を熱心に行っているお子様は学校の授業のフォローアップとして補習塾が適しているでしょう。
このように、勉強する目的によって合っている塾のタイプも変わってくるため、お子様が勉強をする目的に合わせて慎重に選びましょう!
進学塾 | 総合塾 | 補習塾 |
一般入試の 受験対策向け | 受験対策と学校の フォロー併設 | 学校の フォロー向け |
規模と授業形式を比較して、お子様に合った塾を見つけよう!
学習塾は進学、総合、補習のタイプの他にも、「規模」と「授業形式」で分類することができます。「規模」では多くの教室を展開している大手塾 と地域に密着した指導をしている個人塾に分かれています。
それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。(メリット・デメリットは当社独自の調査結果による傾向です。)
■大手塾
【メリット】
- 有名校に多くの合格者を出すノウハウがある。
- 指導力の高い講師が多い。
- 様々な学校別のコースがあり、過去問の研究なども十分に行われている。
- 受験情報が豊富。
- 習熟度別のクラス編成を行っているため、自分のレベルに合った授業を受けられる。
- 切磋琢磨する友人が多い。
- 送迎を行っている塾もある。
【デメリット】
- 有名校への合格実績を出すため、上のクラスに良い先生が固まる傾向がある。
- 課題をたくさん出す塾が多く、それをこなしきれずに脱落するケースもある。
- 校舎や教室によって、指導力にばらつきがある。
■個人塾
【メリット】
- 学校の定期テスト対策が充実している。
- 周辺エリアの学校に特化した受験データを持っている。
- 少人数クラスが多いので、講師と生徒のコミュニケーションが活発。
- 近隣の小学校の行事予定や近所のイベントを把握し、柔軟なカリキュラムを作ることができる。
- 1人1人に丁寧なサポートをしてくれる。
【デメリット】
- 塾から遠い学校などの受験データは、大手塾に比べると少ない。
- 少人数で自分のペースに合わせて指導やフォローをしてくれるため、競争心は生まれにくい。
集団指導か個別指導か
つぎに、授業形式で比較してみましょう。
塾の授業形式には大きく分けて2種類あり、多くの仲間と競争しながら学ぶことができる集団塾と、自分のペースで勉強できる個別指導塾があります。
■集団塾
【メリット】
- 周囲の友達から刺激を受け、お互い競争して成績を上げていくことができる。
- 講師が授業のペースをリードするので、のんびりすることがない。
- 受験までのペース配分がしっかりコントロールされる。
- 比較的授業料が安い。
- 難易度別にコースが分かれているところが多く、自分のレベルに合わせた授業を選択することができる。
- 特定の教科に特化した講師が在籍していることが多いため、安心して授業を受けることができる。
【デメリット】
- 過度な競争意識が生まれる可能性がある。
- カリキュラムを自分で作ることができないので、部活や習い事との両立が難しい。
- 質問ができない子は授業についていけなくなってしまう可能性がある。
- 一度授業についていけなくなると、追いつくのが難しい。
■個別指導塾
【メリット】
- 生徒自身の通塾の目的や要望に沿った指導をしてもらえる。
- わからないことをすぐに質問できるので、時間のロスが少ない。
- 自分のペースに合わせてカリキュラムが組めるので、部活や習い事とも両立できる。
- 1対1、ないし1対2がほとんどなので、大勢の前で質問をするのが苦手な子どもでも抵抗なく質問できる。
- 自分の性格や目標に合わせて、相性のいい先生を紹介してくれる塾もある。
- 一人一人の生徒にも目が行き届くため、塾での様子や、成績について電話で報告を行う塾もある。
【デメリット】
- 費用が集団塾よりも高い塾が多い。
- 自分のペースで勉強できるため、競争意識が生まれにくく、のんびりしすぎる可能性がある。
- 切磋琢磨(せっさたくま)する友だちを作りにくく、モチベーションを維持するのが難しい。
- 自分の学力が他の人と比べてどうか、立ち位置を把握するのが難しいため、模試などを積極的に受ける必要がある。