高校の塾費用【公立高校編】

公立高校に通っているお子様の年間平均塾費用は、約354,700円です。年間の塾費用を学年別に見ていくと、学年が上がるほどに費用が高くなっています。

■公立高校に通う生徒の年間平均塾費用

出典：学習塾白書2023「公立・私立/通塾率・平均額の学校種・学年別推移(2021年度公表値)」より作成

高校の塾費用【私立高校編】

私立高校に通っているお子様の年間平均塾費用は、約442,000円です。年間の塾費用を学年別に見ていくと、学年が上がるほどに費用が高くなっています。

■私立高校に通う生徒の年間平均塾費用

出典：学習塾白書2023「公立・私立/通塾率・平均額の学校種・学年別推移(2021年度公表値)」より作成

高校生の月間平均塾費用の例

出典：2024年塾ナビ調べ

高校1～2年生では、年間で20万円から50万円程度が一般的です。一方、高校3年生になると、受験対策のため費用が高くなり、年間で50万円から100万円前後かかることが多くなります。

しかし、塾に通わず自宅で授業動画を視聴しながら自己学習を行う「動画配信サービス」を利用する場合、年間費用を10万円程度に抑えることも可能です。

集団塾の学年別平均塾費用

出典：2024年度 塾ナビ調べ

集団指導塾は、複数の生徒が一斉に授業を受ける形式で、競争意識を高めながら学習できます。クラスメートと切磋琢磨できる利点がありますが、個別の学習ペースに対応しにくい点には注意が必要です。

費用が比較的安価であるため、費用面での負担が軽減される点も魅力でしょう。ただし、周りに流されず、自ら積極的に学ぶ姿勢が求められます。

個別指導塾の人数別の月間塾費用

出典：2024年度 塾ナビ調べ

個別指導塾は、生徒一人に対して講師が個別に指導を行う形式で、学習ペースや理解度に合わせた丁寧なサポートが受けられます。苦手科目の克服や個別の学習ニーズに対応できる点が大きなメリットです。

しかし、集団指導塾と比較した場合費用が高くなることが多く、講師との相性が学習成果に影響することが注意点となっています。

映像授業塾の平均塾費用

映像授業塾は、録画された授業を視聴し、自分のペースで学習できる形式です。時間や場所に縛られないため、多忙な高校生に便利ですが、自己管理が求められます。

料金は、高校1～2年生で年間約20～50万円、高校3年生で年間50～100万円です。個別対応が少ないため、質問やサポートが必要な場合は別途料金が発生することもあります。

入会金

塾に入会する際に必要な入会金の相場は、おおむね1万円から2万円です。この費用は一度限りの支払いであり、長期間通塾する場合には相対的に大きな負担にはならないでしょう。しかし、塾によって金額には差があるため、複数の塾を比較し、予算に合わせた選択をすることが重要です。

教材費

教材費の相場は、月額3,000円前後が一般的です。この費用にはテキストやワークブック、問題集などが含まれており、塾によって使用する教材の質や内容に差が見られることがあります。高品質な教材を使用する塾では費用がやや高くなることもありますが、お子さまの学習効果を高めるためには必要な投資といえるでしょう。

授業料

授業料は、受講する授業の形態や科目数、授業の時間、日数によって大きく異なります。各塾が設定している1コマあたりの授業料は異なるため、複数の塾の料金を比較することが最適です。お子さまの学習ニーズや予算に応じて、最も適したプランを選びましょう。

季節講習の費用

季節講習の費用は、自分で受講するコマ数を選べる方式や、塾があらかじめ設定したコマ数を受講する方式があり、いずれも通常の授業料とは別に追加費用が発生します。夏休みや冬休みなどの長期休暇を有効に活用するためには、事前にしっかりと計画し、準備を整えておくことが大切です。

模試試験の費用

多くの塾では定期的に模試を実施していますが、その費用は通常別途請求されます。模試はお子さまの学力を客観的に評価し、弱点を把握するために重要なツールです。費用対効果を考慮しつつ、適切な頻度で受験することをおすすめします。

サポート体制が充実しているのか

塾を選ぶ際は、授業内容や費用以外のサポート体制も重要な判断材料となります。質問対応の充実度、進路相談の機会、保護者面談の頻度などを確認しましょう。特に、個別の学習相談や進路指導が充実している塾は、お子さまの学習意欲向上や目標設定に大きく貢献してくれます。

また、オンラインでの質問対応や自習室の利用など、授業外でのサポートも学習効果を高める要因となるでしょう。塾見学の際には、これらのサポート体制について詳しく質問し、お子さまのニーズに合っているか慎重に判断することをおすすめします。

年間でどのくらいの費用がかかるのか

塾の費用を比較する際は、月々の授業料だけでなく、年間の総費用を考慮することが重要です。入会金、教材費、模試費用など、授業料以外にもさまざまな費用が発生します。これらを含めた年間の総額を算出し、家計への影響を見極めましょう。長期的な視点で費用対効果を考えることも大切です。

安価だからといって必ずしも最適とは限らず、お子さまの学力向上に効果的な塾を選ぶことが、結果的に有益となるでしょう。塾側に詳細な見積もりを求め、隠れた費用がないか確認することをおすすめします。

季節講習の費用はどのくらいなのか

多くの塾では、夏休みや冬休みなどに季節講習を実施しており、これらは通常の授業とは別枠で追加費用が必要となります。季節講習は集中的な学習の機会ですが、家計への影響も大きいため、事前に費用を確認し、年間予算に組み込むことが重要です。

講習の内容や時間数、対象科目によって費用は変動するため、複数の塾の料金体系を比較するのもよいでしょう。

また、必須の講習なのか、任意参加なのかも確認する必要があります。お子さまの学習計画と家計のバランスを考慮し、適切な講習プランを選択することが大切です。

子どもの勉強ペースに合っているのか

塾選びの重要なポイントの一つは、お子さまの学習ペースに合っているかどうかです。授業のスピードが速すぎたり、逆に遅すぎたりした場合、学習効果が低下してしまう可能性があります。体験授業などを通じて、お子さまが無理なく学習できるペースかどうかを確認しましょう。

また、個別指導や少人数制など、お子さまの理解度に合わせて柔軟に対応できる授業形態も選択肢の一つとなります。さらに、習熟度別のクラス分けがあるかどうかも重要なポイントです。適切なペースで学習できる環境を選ぶことが、長期的な学力向上と学習意欲の維持につながります。