関西を中心に抜群の知名度を誇る「成基コミュニティグループ」の中でも、個別指導のパイオニアとして存在感を発揮しているのがゴールフリーです。どんな生徒も主体的に学び、自分が理想とする進路を目指せるのは、「教育コーチングに基づく1:2の個別指導があればこそ!」と語る個別教育ディビジョン・ディビジョン長の中野様。教育コーチングを軸に、1:2の個別指導やWコーチング体制で生徒の学びをサポートし、PDCAサイクルをまわし志望校合格を目指す、ゴールフリーならではの教育メソッドについてお話を伺いました。
講師と生徒が「1:2」で学び、「2:1」で支える独自の個別学習スタイル
──ゴールフリーは主体的に学ぶ力を育む事に重きを置かれているとお聞きしましたが、指導面ではどのようなことを心がけていますか。
中野様生徒の主体性を尊重するゴールフリーでは、学習面の指導においても、生徒が「自分一人で問題を解けるようになる」ことが重要だと考えています。例えば、塾の授業中には解けたのに、帰宅後の宿題で同じ問題が出た時に解けなかったとしたら、それは「わかった」のではなく「わかったつもり」になっていただけです。塾の授業でも、宿題でも、テストでも、どんな時でも自信を持って問題を解くことができるよう、生徒が本当の意味で理解できるように指導しています。
──コーチ1人が生徒2人を教える「1:2」の個別授業には、どんなメリットがありますか?
中野様1:2の個別授業はまさに、先ほどの指導理念を実現するための学習スタイルです。授業中は1人のコーチが生徒2人を同時に教えるのではなく、1人の生徒に教えている間、もう1人の生徒は自分で問題を解きます。コーチから丁寧な解説を聞いた後、自分で問題と向き合って考える時間もしっかり確保することで、教わったことをより深く定着することができるのです。
もしこれが生徒1人だけになると、過剰に教え込まれるばかりで隣に誰かいないと何もできない…となる可能性もありますし、かといって生徒が3人以上になってくると、やはり教わる時間が少なくなってしまいます。仮に、片方の生徒がお休みをした場合、必然的にコーチと生徒の1:1の状況になりますが、それでもあえてコーチには「通常通り、1:2のペース配分で授業をするように」と伝えています。それは、インプットとアウトプットのバランスが限りなく黄金比率に近いのが、1:2の指導スタイルだと考えているからです。
──1:2で学ぶ一方、コーチと教室長が「2:1」で生徒に寄り添う、Wコーチング体制を確立されているそうですね。
中野様生徒の学習指導は選りすぐりの精鋭コーチが、進路指導は経験豊富な教室長が担当するのが、Wコーチング体制です。これは、1人の生徒を2人の先生が支えることで、安心して通える環境を整えるための仕組みです。コーチとの相性の問題など生徒がコーチに直接言いにくいことも、教室長という第三者がいることで解決しやすくなりますし、コーチと教室長が連携することで、生徒のメンタル面までより細やかにフォローすることができます。
──定期テストの対策に、ゴールフリーならではの特長はありますか?
中野様まず、定期テストの3週間前に「テスト前計画会」を実施します。学校に提出する課題などは事前に終わらせ、どのようにテスト勉強を進めていくか、教室長やコーチと一緒に計画を立てます。そして、いよいよ直前の土日には「テスト前学習会」を行います。学校別にターゲットを絞りながら、テスト範囲の問題をひたすら解いて全問正解を目指します。テスト前の計画会と学習会は、どちらも強制ではなく任意参加のスタイルで、ここでも生徒の主体性を尊重しています。
全てのコーチ(講師)が、教育コーチングのスキルを習得!子どもの主体性を育む教育メソッドとは
──主体性を持つ生徒を育てるために、全てのコーチが教育コーチングのスキルを習得していると伺いました。教育コーチングとは何か教えてください。
中野様教育コーチングは、内閣総理大臣の許可を得た社団法人「日本青少年育成協会」の認定資格です。その優れた教育効果が評価され、塾や学校などの教育機関をはじめ、一般企業やプロスポーツなど幅広い分野でも導入されています。そのなかでもゴールフリーは、日本各地にある全ての教室が、教育コーチングの正規認定校です。さらに、全てのコーチが研修を受け、教育コーチングのスキルを習得しています。すべてのコーチが教育コーチングスキルを習得していることは、学習塾としては大変めずらしく、質の高い教育を実現するための基盤となっています。
──教育コーチングは、どのような点が優れているのでしょうか。
中野様ゴールフリーで実践している教育コーチングは、ひとことで言えば、子どもの主体性を育むための教育メソッドです。傾聴・承認・質問という双方向のコミュニケーションを通じて、子どもたちの自立を促すことで、自分自身で考えられるように導けるということが、教育コーチングを導入していない授業と比較して優れている点であると考えます。
『教える』よりも『導く』事に重点をおいており、そのためゴールフリーでは、講師のことをコーチと呼んでいます。コーチから生徒へ一方的に知識を与えるのではではなく、子どもが本来持っている力をコーチが引き出すというイメージですね。これにより、子どもたちが「自ら学ぶ力」を育むことができます。
──教育コーチングを活用した指導は、他塾と比べてどんな違いがありますか?
中野様例えば、学校のテストが目標より低い点数だったとします。通常の指導であれば、コーチが「ここができてないから、これをやりなさい」と言って、宿題を出して終わりかもしれません。しかし教育コーチングの手法では、コーチから「何をすれば目標点に到達できたと思う?」と問いかけ、まずは生徒に考えてもらうことからはじめます。そして、生徒なりの答えを聞いた上で、必要に応じて適切なアドバイスをして、成績が向上するようしっかりとサポートしていきます。あくまでも主役は子どもです。生徒が自分で考え、自らの意思で行動し、そして目標を達成することを大切にしています。
──コーチの質を高めるという点では、担当制にもこだわっていらっしゃるそうですね。
中野様その通りです。生徒への学習指導は、同じコーチが毎回担当することで、効果的な指導を実現しています。生徒の性格や得意不得意、どんな学習を積み重ねてきたかを、すみずみまで熟知したコーチが教えることで、学習効率を最大限に高めています。このような担当制を採用しているのは、個別指導塾の中ではめずらしく、これもまたゴールフリーの特長の一つです。
PDCAサイクルを取り入れた学習システムで、将来的にも役立つ習慣づくり
──成績アップの理由の一つは、PDCAサイクルだと伺いました。ビジネスでもよく耳にする言葉ですが、学習ではどのように取り入れていますか?
中野様ご存知の方も多いとは思いますが、PDCAサイクルとは、「Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Act(改善)」の頭文字を並べたもので、この4つの過程を繰り返し行っていくことを意味します。ビジネスの現場では、主に業務改善を行うために有効な施策ですが、これは学習においても非常に高い効果を発揮します。まずは学習計画を立てて実行し、その結果を振り返って評価した上で改善策を考え、また新たな目標に向かって学習計画を立てます。「成績を上げるためにはどうしたらいいか」「志望校に合格するためには何をするべきか」と、常に考えながら効率的に学習することで、目標を達成する力が身につきます。
──PDCAサイクルを子どもたちが習慣化するための施策は?
中野様入塾の際、PDCAサイクルを実現するために制作した『ふりかえり力向上手帳』を全ての子どもたちに渡しています。とはいえ小学校の低学年のうちはまだ、自分で学習計画を立てるのは難しいので、小学4年生から配布して手帳の使い方もきちんと指導します。授業では毎回、開始と終わりの5分間を「PDCAタイム」に充てて、先週立てた学習計画がどこまで実行できたのか、生徒と一緒にコーチがチェックします。そして来週に向けた学習計画を立て、また手帳に記入します。この手帳の週間カレンダーを見れば、やるべきことが一目瞭然です。PDCAサイクルを回す力も、自然と身につきます。
──子どものうちから身につけたPDCAサイクルは、社会に出ても役立ちますね。
中野様私たちは生徒に「自分の足で自らの道を切り拓くことのできる人間」になってほしいと願っています。いい成績を取った、受験に合格した、それはもちろん大切なことですが、それだけで終わらせるのではなく「自分は何のために勉強するのか」「どのように生きていきたいか」というところまで考えてほしいです。自分の可能性を信じて将来に向けて視野を広げ、それぞれの夢や目標を実現してくれたら嬉しいですね。これからは主体性が求められる時代ですから、ゴールフリーの学習システムで身につけた力は、大人になって社会に出てからも大いに役立つはずです。
進路指導でも生徒の主体性を尊重しながら、教育のプロとして徹底的にサポート
──進路指導では、生徒にどのようなアドバイスをされますか?
中野様志望校は成績で決めるのではなく、生徒が本当に行きたい学校を目指すのが、ゴールフリーの特長です。例えば、志望校をどこにしようか悩んでいる生徒には、「もしも受験がなくて、合格や不合格を気にしなくていいとしたら、どの学校に行きたい?」と問いかけて、生徒の素直な気持ちを聞き出します。志望校が決まれば、先ほどご説明したPDCAサイクルを徹底的に回して、目標達成を目指すというわけです。
もちろん受験が近づいてもなお、目標と現実に大きな隔たりがある場合には、軌道修正が必要なこともあります。しかしその場合でも、こちらから無理やり変更を迫るのではなく、「次の模試でC判定なら志望校を変えよう。でもB以上なら、このまま突き進もう」というように、生徒が考える余地を残します。
いずれにしても、生徒が自分自身で納得する答えを出せるよう、教室長とコーチが寄り添って丁寧にフォローします。
──進路決定に役立つ、学校や入試についての情報提供はありますか?
中野様入試情報については、長年に渡って蓄積された膨大なデータを、毎年常に最新の情報にアップデートしています。成績の推移による各校の合格率など、客観的かつ正確な情報を提供しています。また、本校に通っている高校生にアンケートを実施して、現役高校生の本音を拾い集めたデータベースもあります。これを読めば、高校のHPや進学情報誌などに書かれている「よそいきの情報」ではなく、実際に学校に通っている先輩たちだからこそわかる「リアルな情報」を知ることができると、生徒たちにも好評です。
──保護者の皆様には、どのようなサポートを行なっているのでしょうか。
中野様日々の授業報告や教室からのお知らせは、自社開発アプリの「まいくらす」を使って、保護者様のスマートフォンやPCに配信しています。三者面談は春と夏に行っており、保護者様からのご希望があれば秋にも実施します。さらに、受験生の場合は毎月面談を行い、コミュニケーションを緊密に図ります。受験する志望校について、生徒と保護者様の意見が分かれた場合には、中立の第三者視点からアドバイスを行うこともあります。模試の結果や入試データなどを参考に、教育のプロとして的確な意見をお伝えするようにしています。
総合教育機関であるグループの強みを活かし、どんな学習の悩みにも対応
──ゴールフリーには、どのような生徒さんたちが通塾されていますか。
中野様ゴールフリーは名前の通り「ゴールがフリー」で、目指すゴールは人それぞれです。学習に関するお悩みはどんなことでもご相談に応じて、すべての子どもたちを受け入れることをコンセプトにしています。とくに多いのは高校受験を控えた中学生ですが、小学生から高校生までを対象にコースを設けて、受験はもちろん学校の授業やテスト対策にもしっかりと対応しています。
また、本校に通う生徒の中には、推薦入試や私立の内部進学を目指す人、英検など資格試験に挑みたい人、不登校だけれど勉強を頑張りたい人などもいて、生徒がそれぞれのゴールを目指しています。
──入塾への間口を広げると、対応が難しい面はありませんか?
中野様その点はご安心ください!なぜならゴールフリーは、総合的な教育サービスを提供する成基コミュニティグループの一員だからです。「どんな生徒も受け入れる」「どんなことでも学べる」と言うと、逆に特徴がないのではと誤解されることもありますが、それは全く違います。
総合教育機関として60年以上の実績を持つ当グループでは、ゴールフリーの他にも、難関中学・高校受験に特化した集団塾「成基学園」など、様々な教育事業を展開しています。各事業部門が得た情報やノウハウは、全て本部に集約され、グループ内で共有する体制が整っています。このようなグループの強みがあるからこそ、どんな悩みを抱えた生徒でもしっかり成果を出せるよう、あらゆる状況に対応できると自信を持ってお答えできるのです。
──子どもの主体性を育む教育メソッドが、日々の授業から指導まであらゆるシーンに組み込まれ、それが全ての生徒たちの成績アップに繋がっていることがよくわかりました。本日はありがとうございました。