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安藤塾【集団指導】のインタビュー

本ページは、インタビュー及び、塾様から提供いただいた情報を元に作成しました。

偏差値を圧倒的に上げる唯一の方法は偏差値にとらわれないこと!?~自己肯定感を上げ、子どもの「自ら学ぶ力」を育む安藤塾の教育方法とは?~

三重県で32年の実績がある安藤塾。「偏差値が上がらないのは、偏差値にとらわれすぎるあまり、多くの生徒が伸びる心の姿勢を見失ってしまうからなのです。」と語る安藤塾代表の安藤様。なぜそのようになってしまうのでしょうか?本当にやるべきこととは何か?その真意について伺ってきました。

偏差値向上ばかり目的にすると、なぜ偏差値があがらないのか

──安藤塾は進学校や有名校、難関校への合格実績を、大々的に公表しないスタンスのようですが、それにはなにか理由があるのでしょうか?

安藤様「塾の実績」というと、一般的には「難関校へどれだけ生徒を送り出したか」という点ばかりになっていると思います。偏差値を否定するつもりは全くないですが、一方の物差しだけで人をはかることなく、「生徒が眠らせている、本来持っている力を信じて、そこにアプローチする」という姿勢で臨んでいます。
踏み込んで言えば、もともと偏差値65の生徒が塾に通い始めて、偏差値65の高校に入学することばかりを「塾の実績」とは言い難いですよね?例えば「偏差値35の生徒を偏差値45に上げた」という事実もとても物語性があることなのに、それを「実績」とカウントしない世の中の風潮はいかがなものかと感じています。

──偏差値を上げることを、あえて「目的」としていないということでしょうか。

安藤様そうですね。偏差値であったり、大人の社会で言えば売り上げ成績であったり、簡単な物差しがあって、その物差しを基準として順番が付いていきます。でも、「信頼度がものすごく高い」とか、その人の持つ長所ってありますよね?まだまだ未成年なのに「偏差値」というひとつの物差しにあてはめられて、「自分が値打ちのない人間」と思ってしまうのはとてもナンセンスだと思っています。
成績を上げるための近道は、「自己肯定感を上げること」です。自己肯定感が上がってくると顔も上がってくるので、世間が見渡せるようになり、自分の未来も見やすくなります。
船に乗っていて、目先ばかりを見ていると船酔いするじゃないですか?中学生や高校生って、本当にどこに進むかわからない船に乗ってしまったようなものなので、遠くを見ないと行き先がわからない。その行き先にポジティブなイメージを持つことが大切であると思うのです。
生きている中で、周りに様々なことを言われて傷ついて、モヤモヤができて霧になっている。その霧が濃すぎて前が見えずに、一歩も踏み出せずにいる子供たちが大勢います。その霧の正体を掴み、それを取り払ってあげる事も安藤塾の役割だと、常々講師たちに伝えています。

受験生において共通の物差しは『偏差値』だからこそ安藤塾は、生徒を偏差値という型に嵌めない。

安藤塾だからできる『通い放題』その特徴とは?

──なるほど。偏差値ばかりを追いかけてはいけないというお話は、そのような考え方から来るものなのですね。また安藤塾というと、今、「通い放題」というシステムも大きな特徴ですね。

安藤様はい。私が22歳で八畳一間の塾を開いたときは、生徒たちに「週何回、何科目」という制限はせず、とてもオープンなものでした。「いつでも来ていい」というメッセージを発することで、生徒たちとも信頼関係を築けていたのだと思います。「通い放題」というのは、まさに安藤塾の原点なんです。最低でも週に2回は通塾していただきますが、月曜から土曜まで最大週6回、いつでも定額で通塾していただけます。

一人で黙々と勉強ができることは素晴らしいこと。ただ、さらに重要なのは生徒同士の『学び合い』です。

──「通い放題」はどのような授業形態によって実現できているのでしょうか。

安藤様集団指導と個別指導のハイブリッドといった形式です。各自の目的目標を講師と共有しながら、それぞれが場の力を借りて集中していきます。講師は巡回しながら場の空気を作り、適切なタイミングで個々に指導していきます。
また、無学年なので、兄弟姉妹で通塾される保護者の送迎負担の軽減や、学ぶ現場では学び合いによる知識の定着や、学年を超えてお互いに見られている意識からか思いのほか集中空間が作られています。

──授業料は高くせずに、集団と個別の良さを合わせた通い放題という両立ができるのですね。

安藤様『通い放題』における個別指導は、先生が生徒につきっきりの状態ではなく、そこには空気を作る講師が居て、それぞれが集中できる空間を作り出しています。生徒1人、2人にたいして講師がつきっきりの一般的な個別指導ではないため、授業料も抑えられるという訳です。
また、くり返しますが、生徒同士が「学び合う」というシチュエーションを作りやすい点でも大きなメリットがあります。知識というものは自分の頭の中で繰り返しそのことについて考えるよりも、「人に教える」ことによって定着していくものなのです。なので、生徒同士で「学び合う」ということにも重きを置き、それを実現させる仕組みとして、今のような形になっています。
実はこれを行うには塾側の力量が必要なんです。集団の授業で「今から中三の数学の時間です」と言うのは、ある程度フォーマットに則ることができます。ただ、集団個別って毎回毎回がオリジナルというかフォーマットがないんですよ。ややもすると「ただの自習じゃないですか」「それぞれが勝手なことやってるだけじゃないですか」と言われてしまいそうな話ですが、まったくそうではありません。生徒への声かけのタイミングとか、モチベーションの上げ方、「みんな、一回聞いてくれ」と一度集合させたりと、毎回レシピが変わってくるわけです。
塾側、講師側のアンテナ感度がすごく良くないと成り立たないのですが、それについての研修はかなり重点的に行っています。これは安藤塾のストロングポイントになっていると思います。

──集団授業の雰囲気はどのようなものでしょう?

安藤様「受験は団体戦」と考えていますから、そのときの教室の空気づくりは大切にしています。「自分1人だったらエネルギー出ないけど、周りのみんなが頑張ってるから私も頑張ろう」って集団に引っ張られますよね。それはとても効果的なので、受験の前は「みんなで向かうぞ」「1人じゃないぞ、安心してね」という空気感を作ります。

同じ目的に向かって一緒に努力する仲間たちと、共に刺激し合い、励まし合う空間。

──集団授業は少人数で行っていると伺いましたが、これには意図があるのでしょうか。

安藤様これは「時代の流れ」という面が大きいと思います。私が学生の頃の日本は、人口が増え続けて右肩上がりの経済成長。会社や学校の号令通り動き、この「流れ」に乗ったほうが“得”でした。ところが、人口が減ってきてからは言うまでもなく、同一のモノを大量に作っても在庫になる。現在は「面白いものを作る個性が必要」という時代になりました。黒板を前にした大人数での授業は、「みんなこのペースについてきてね」、逆に「できる生徒もまだ先には行かないように」というものです。

──なるほど。大人数での右にならえの授業は時世に合わなくなっているのですね。

安藤様はい。私たちが学生のころは教科の成績が全部「4」でも国語だけ「2」だったら、この「2」を徹底的に指摘されました。結果として「オール4」の子が増殖したわけです。その方が国立大学に合格する確率が高くなるし、大企業で働けるかもしれない。でも、その人が「革新的な人材か」と言われれば、決してそうではないですよね。
現在の社会では成績が「2」の教科があっても、「5」の教科をさらに伸ばせばいい。自分が不得意とする分野を得意とする人と友だちになって協力し合えば、大きなことを成し遂げられる。徐々にですが日本も変わってきましたね。
これからの時代は自らの強みを把握し、それを伸ばしていく事も重要となると考えていますので、「キミの武器を持つことも大切だ」と生徒には伝えています。しかし大人数では多数派に合わせたやり方にどうしてもなってしまいます。

学校別に特化した対策、及び最新の学習システムとは?

──安藤塾では学校別に特化した対策を行っているということですが、これはどのようなものになりますか?

安藤様先ほどご紹介した『通い放題』の集団、個別のハイブリッドとは別で、個別指導のみの専用コースがあるのですが、このコースの指導は、「とにかく学校にぴったりと沿う」のが特徴です。一般的に塾には塾の宿題があって、大抵は学校からも宿題が出されますよね。塾からも学校からも宿題で攻められると、当の本人は「ダブルスクール」のように感じパンパンになって、結局追い詰められて嫌になってしまいます。高校生は特にですが、安藤塾からは原則として宿題を出しません。基本は各高校の教材を解くのをとにかくサポートします。「頑張ることをシンプルに。複雑化しない。」こんなスタンスですね。

──最新の学習システムとしてAIも導入されているということですが、どのように活用されているのでしょうか。

安藤様AIはこれからの時代、とても重要なツールになると考えています。ただ、「便利だから」とか「効率が良いから」とか、そういったアプローチで利用は考えていません。例えばAIを使うことにより、講師が生徒に方程式を教える時間が減ったとするならば、「講師はその時間をどれだけ生徒と接する時間に変えられるだろうか」という考え方が大事です。「AI」って私の中では「AI(あい=愛)」なんですよ(笑)

薦入試を選択する生徒が年々増加。だからこそ、学校別の強化対策が必須です。

安藤塾ならではの生徒との深い関わりとは?

──多くの生徒さんを見られていると思いますが、授業以外では生徒さんにどのように関わっていらっしゃいますか?

安藤様例えば、筆箱の中に筆記用具が十本以上入っていっぱいになっている受験生を見たら、注視しますね。その生徒は試験を不安に感じていて、「筆箱の中にいろいろ詰め込ませているだけで安心」という心理状況かもしれません。私が見た中で共通することなのですが、「筆箱がパンパン」な生徒はイージーミスも多いんです。「パンパン」というのはつまり、「必要なときに、必要なものをすぐ取り出せない」わけです。大体机の中もカバンの中も、プリントでぐちゃぐちゃ。「聞かれたときに、聞かれたものを制限時間内に取り出して回答できない」ということにも繋がります。「筆箱を整理する」のほかにも、「靴を揃える」とか「トイレから出たら電気を消す」などそこから指導すると、イージーミスが極端に減ったという例は多くあります。ひとりの人間の心の作用は、勉強だけじゃない、普段の生活は全部勉強と直結しているのです。『塾だから勉強だけやってればいい』ではなく、そこまで指導するのが安藤塾です。結果として成績も自然に上がってくるものです。

普段の生活態度が、勉強の取り組み姿勢に直結します。

──生徒のモチベーションを高めるために、やられていることはありますか。

安藤様一つは「志の醸成」という部分を大切にしています。「将来医学部に入って、医者になって、良い車に乗って、大きい家に住みたい」っていうのは「夢」ですよね。「自分のため」という要素が強い。一方で「将来医学部に入って、医者になって、難病を治療したい」というのは「志」です。「自分以外の誰かのため」と考えることによって、「夢」は「志」にバージョンアップします。
受験もそうですけど、「諦める理由」なんてどこにでも転がっていると思うのです。「夢」なんてコロコロと変わるので一瞬で諦められると思うのですけど、1個だけ諦めきれない「志」を作っておくのです。「おばあちゃんの喜ぶ顔をみたい」とか、「誰かのため」であればどんなことでもよいです。
高校生の生徒には、その「志」を言語化させる機会を必ず設けています。これは定期テストの点の上げ方とはちょっと違いますけれど、気持ちの持ち方にアプローチして最後まで諦めないハートを作る。そうすると、最後まで走り抜けることができます。

──深いですね。実際にそのようなことを生徒に直に伝えていくのは現場の講師だと思いますが、講師はどのようなタイプの方が多いでしょうか?

安藤様まず、「勉強が好きな人」ということももちろん大切なのですが、それよりも、「生徒が好きな人」が多いですね。「講師が生徒の事が好きならば、生徒も先生のことを好きになる」これが「志」を醸成する上で最初のボタンになると思うんです。「この先生のことが好きだから頑張ろう」と。ですので、そういった講師の採用・育成を行っていますね。

──なるほど。生徒さんと塾・講師側の関係性が伝わってきますね。

安藤様「親と一緒ぐらい、生徒を愛そう」「生徒の幸せを心から願い、接しよう」というのが、開塾当初からの想いです。シンプルに言うと「子供を元気にしたい」という想いが最も強くあります。思春期ともなると、誰の心にもモヤや霧がかかるものです。塾の講師は親でもない、友達でもない、よき兄貴であり、よき相談相手。生徒にとって信頼できる存在として向き合うことが、安藤塾のあり方なのです。

──安藤様の開塾当初の想いが、開塾から年月を経た今でも脈々と受け継がれていることに感銘を受けました。本日はありがとうございました。

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